パッティング2026-07-08

パットの距離感は家で作れる ——マット練習を「入れる練習」にしない3つのドリル

家にパターマットはあるのに、気づけばカップインの気持ちよさだけを 味わって終わる「入れる練習」になっていませんか?

もったいない使い方です。パットは全打数の約35%を占めます1。 そして3パットの主因は、カップ際の技術ではなく 最初のパットの距離感です(詳しくはこちら)。

家のマットで「入れる」は練習できても「距離感」は練習できない—— と思われがちですが、実は距離感の土台(再現性)は家でこそ作れます。 この記事では、そのための3つのドリルを紹介します。

距離感の正体は「同じ振り幅=同じ距離」の再現性

コースで距離を合わせられる人は、「10歩ならこの振り幅」という 自分の物差しを持っています。物差しが機能する前提は、 同じ振り幅で打てば同じ強さになる、という再現性。

マットの距離は2〜3mしかありませんが、再現性そのものは距離に関係なく 鍛えられます。これが家練の役割分担です (物差しの「目盛りづけ」は練習グリーンで行います)。

家でできる3つのドリル

ドリル1: 振り幅固定・等速ストローク(再現性の土台)

振り幅を時計の7時から5時に固定し、同じテンポで往復するパッティングドリルの図解

「7時→5時」の振り幅を決め、同じテンポで10球連続、 ボールの転がる距離をそろえることだけを目標にします。 カップは狙いません。10球の止まる位置が ボール2個以内に収まれば合格です。

ドリル2: 目を閉じて「今の強さ」を言い当てる

打った直後に目を閉じたまま「今のは強い/弱い/ちょうど」と 口に出してから結果を見ます。自分の感覚と実際のズレを 毎回すり合わせるのが目的で、距離感のセンサーが磨かれます。

ドリル3: マットの「手前で止める」

カップに入れるのではなく、カップの30cm手前で止める練習です。 「入れる練習」より難しく、タッチのコントロールがそのまま ロングパットの距離感に転移します。10球中7球止まれば上出来です。

30cm手前で止めるドリルの図。カップの手前のゾーンにボールを止め、通過はミスと数える

3つのドリルを表にまとめます。順番はこのとおり(1が土台)です。

ドリル鍛えるもの合格ライン目安時間
1. 等速10球同じ振り幅=同じ距離の再現性止まる位置がボール2個以内2分
2. 目を閉じて答え合わせ感覚と実際のズレを直すセンサー「ちょうど」の的中が5割超2分
3. 30cm手前で止めるタッチのコントロール10球中7球1分

週にどれくらいやればいい?

1回5分で十分です。100切り達成者でも、重点練習クラブにパターを挙げた人は 14.1%しかいません2。これだけ手薄な人が多いのだから、 5分でも続ければ多数派と差がつくのは言うまでもありません。 毎日の5分は、練習場の1カゴより安く、確実に積み上がります。

まとめ

  • パットは全打数の約35%。なのに重点練習にする人は14.1%——差がつく領域
  • 家練の役割は「入れる」ではなく「同じ振り幅=同じ距離」の再現性づくり
  • 等速10球・目閉じ答え合わせ・30cm手前で止める、の3ドリルを1回5分から

そもそもパットが自分の最大のロス源なのか、それとも別の場所なのか。 練習を積む前に、まず自分のロス構造を確認しておきましょう。

出典

  1. パットが全打数に占める約35%は、GDO 12万人調査(2015・平均スコア99.6の層で平均パット36)とGolfCounter(2026・平均スコア124.7の層で42.4)の両調査から算出。

  2. チキンゴルフ「100切りに関する調査」(n=100・2025年5月)。同調査では100切り達成者の84%が月2回以上練習する一方、重点練習クラブにパターを挙げた人は14.1%だった。

よくある質問 FAQ

家のパターマットで距離感は鍛えられる?

鍛えられます。距離感の土台である「同じ振り幅=同じ距離」の再現性は、距離の短い家のマットでこそ作れます。目盛りづけは練習グリーンで行います。

家ではどんなパット練習をすればいい?

等速10球・目を閉じて強さを言い当てる・カップ30cm手前で止める、の3つのドリルです。カップインを狙う「入れる練習」にしないのがコツで、1回5分で十分です。

「入れる練習」ではだめ?

3パットの主因は最初のパットの距離感なので、入れる練習より「同じ強さで打つ再現性」を鍛える練習のほうがスコアアップに有効です。

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