診断の作り方と検証

スコアロス診断の「物差し」がどう作られ、どう検証されたかの公開ノートです。 研究所を名乗る以上、結論だけでなく作り方と限界も見せるべきだと考えています。

診断が計算していること

スコアロス診断は、15問の回答から1ラウンドの「減らせる損失」をティーショット・アプローチ・パッティング・マネジメントの4カテゴリに分解して推定します。計算はシンプルで、たとえば 「OB・ペナルティ1回=約1.4打のロス(打ち直し・リカバリー込み)」のように、 ミスの回数に係数を掛けて積み上げ、スコア帯による補正を掛けます。

診断の仕組み。15問の回答からスコアを4カテゴリのロスに分解し、分析報告書として出力する

評定(A〜E)と帯内ポジションは、あなたの推定ロスを同じスコア帯のゴルファーの平均的なロス(基準値)と比べた相対値です。つまりこの診断の信頼性は、「基準値がどれだけ現実に 合っているか」で決まります。

物差しの素材にした公開データ

海外データは「ハンデ⇔スコア帯」の換算(HC18〜25 ≒ スコア95〜110)を挟んで 使っています。この換算には±5打程度の幅があります。出典と数字の対訳は、 記事内でもその都度明記しています。

検証で見つけた問題と、補正の経緯

初版の基準値を実データと突き合わせたところ、問題が見つかりました。 Arccosの計測データ(ハンデ20前後の3パットは平均4回/R)のとおりに正直に 回答した「ごく平均的な100切り前のゴルファー」が、初版の物差しではパットE評定(最低)・総合Eになってしまう—— 平均的な人にはC(標準)が出るべきなので、これは診断が現実からズレている ということです。

原因は、パットの基準値が計測データの約半分と楽観的すぎたこと (自己申告の控えめ傾向を織り込みすぎ)でした。そこでパットとアプローチの基準値を実データ側へ補正し(v2・2026年7月)、 代表的な7パターンの回答でシミュレーションして、 「帯の平均的な人がちょうどCの中心になる」ことを確認しています。 データの裏付けがない項目(係数や評定境界)は変更していません。

正確に言えば、ここまでの作業は外部データによる「校正」です (自分の物差しを、公開されている計測データに合わせる作業)。 独立した実測データでの「検証」は、匿名の回答データ(研究所調べ)が 貯まった段階で行い、結果はこのページで公開します。

現在の基準値(帯別の平均ロス)

評定の比較対象にしている「同じスコア帯の平均的なロス」の現在値です。 この表は診断エンジンの設定ファイルそのものから自動生成しているため、 基準値を更新すると必ずこの表も変わります(転記ズレが起きない仕組みです)。

スコア帯ティーショットアプローチパッティングマネジメント合計
89以下1.81.32.01.16.2
90〜992.71.82.81.68.9
100〜1093.42.64.02.112.1
110〜1195.23.26.22.817.4
120以上/数えていない7.03.98.53.723.1

単位は「打/ラウンド(推定)」。すべて公開統計にもとづく当研究所モデルの推定値です。

この診断の限界(正直な注意書き)

  • 入力は自己申告です。記憶違い・控えめ申告のズレは避けられません
  • 海外の計測データは米国ベースで、日本のコース事情(OB杭の多さ等)と条件が異なります
  • ハンデ⇔スコア帯の換算は目安です(±5打の幅)
  • したがって結果の数値は「減らせる損失」の目安・推定値であり、 計測値ではありません。報告書にもその旨を明記しています

今後、診断の回答データ(匿名)が貯まりしだい、基準値を「日本の100切り層の 実データ」で置き換える本補正を予定しています。それがこの研究所の本丸です。

更新履歴

  • 2026-07-08: 基準値v2(パット・アプローチの実データ補正)を適用
  • 2026-07-10: 表示を「偏差値」から「帯内ポジション」へ変更(推定精度を超えた見せ方をしない)
  • 2026-07-13: 設問を10問から15問へ(v3)。ティーとパットを2問ずつに分けて判定を安定させ、 3パットの上限を実態に合わせて拡張、持ち球・ミスの出方による個別の所見を追加。 基準値も代表パターンのシミュレーションで再校正
SCORE LOSS DIAGNOSIS

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全15問・約3分・無料。回答が個人に結びつく形で送信・保存されることはありません。

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